2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

木霊 10

(裏山にて) まもなく沈む西陽をうけて佇むわれ。

新咲き躑躅散歩道

今年初めて花をつけた20センチたらずの躑躅が目に跳び込んできた。

(京都)大原は名残の櫻法泉院 番外

三千院のような大仰さのない、この法泉院には季節季節の可憐な花が咲く…。

座禅草

退職する前から座禅草には是非ともお目にかかりたいと願っていた。 仕事仕事の毎日だったから、諦めていた。 考えてみるまでもなく近江今津・弘川は自宅から近いのだから いつでも行けそうなものなのに、 思いこみとは恐ろしいもので、まったく行こうとしな…

座禅草

座禅草が大きいはずがないのに、小さいその群落に驚いた。 近くで、「かわいい」という小声で女性の嘆声がする。 しかし座禅草はあっちを向いたりそっちを向いたり、わがままな利かん坊のように、 はにかむ小娘のように、ほとんど私の方を向いてはくれない。…

座禅草

なぜここに座禅草の群生地がのこったのか、看板に簡単な説明があった。 湧き水の周りに落葉樹が生え、座禅草が繁殖しやすい条件があったからだと いう。なるほどと思うがそれにしても奇妙だ。最初私が感じていた意外さが 消えたわけではない。周りは竹林であ…

座禅草

〈自生する木々に守られている座禅草〉ということばが浮かんだ。「今日は 座禅草だけを撮るのをやめよう」と思った。周囲をぐるぐる歩き、座禅草を見 守る自生林を、その規模の小ささに何度も驚きながら撮った。そしてそのこと を、もう少し考えていかなけれ…

座禅草

ありのままの姿でよかった。期待していたのはそれだけだ。私は朝日の中で影と光の 青々とした、瑞々しい姿を〈美しい〉と思った。〈美味しそうだ〉とも思った。 だれかがミズバショウに似ていると言っていた声が聞こえた。 ――ミズバショウもこんなんやろか?…

座禅草

なんと、馬鹿な私は1時間もそんなことをしていた。約束の時間が迫っていた。 でも、私は満足だった。 ――やっぱり来てよかった。 私の傷んだ足どりは軽かった。 ――あれッ。 出口からさっきとは別の小橋を渡ると、登校するらしい女子高校生が自転車で私 の前…