座禅草

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 なんと、馬鹿な私は1時間もそんなことをしていた。約束の時間が迫っていた。

でも、私は満足だった。

 ――やっぱり来てよかった。

 私の傷んだ足どりは軽かった。


 ――あれッ。

 出口からさっきとは別の小橋を渡ると、登校するらしい女子高校生が自転車で私

の前を通り過ぎて行った。〈遅刻だな〉。私は自分のことを忘れて呟いた。


           2006,4,18