惜春・京都大原寂光院(整理版)2

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

春も立ちこころもぬくもる寂光院


イメージ 4

寂光院鉄灯りまでが遠くを見


イメージ 5

春甍(はるいらか)ねむれぬ夜をあけ放つ


イメージ 6

見あげつつ木蓮が好きといいしきみ


イメージ 7

蔀(しとみ)さへおんなごころか寂光院


イメージ 8

イメージ 9

山吹はたれのこころかおさなき顔


イメージ 10

春風もふと偲び気の寂光院


イメージ 11

寂光院諸行無常の鐘の音
(この鐘、「諸行無常の鐘」という。)


イメージ 12

逝く春をかえすよしなし寂光院


   帰りに立ち寄った「翠月」。
イメージ 13

イメージ 14

   美味い漬け物・煮物を売る。
   この日筍の「庵しぐれ」を買った。
   美味かった。
イメージ 15

(漬け物造りの押し蓋)

   喉が渇いて自販機はないかと目で探していると、
   寂光院の隣で商う店の人が「お茶でも一服どうどすえ」と、
   地獄に仏、渡りに舟、喜んで頂戴した。
   これも、美味い。ちょっとあっさりめの、紫蘇と昆布と梅の味「おのみやす」。
イメージ 16

   丁寧にお礼を言って帰路につく。


   途中気に入った光景・花々を撮る。まだ茅葺き屋根が残っている。
イメージ 17

イメージ 18

イメージ 19

イメージ 20

   橋の畔に妙な立て札が…。「なになに……慶応四年!?」
イメージ 21


   「   定
     一、人たるもの五倫の道を正しくすべき事
     一、鰥寡孤独廃疾のものを憫むべき事
     一、人を殺し家を焼き財を盗む等の悪業あるまじく事」

イメージ 22


   おもしろい。「大政官」「京都府」がこんなお触れを出す。
   「三月」?!  変! 明治改元は慶応四年9月だったはず! ……?

   駐車場でお礼の挨拶をしようとすると向こうから出てきて、
   「ゆっくり撮れましたか?」と笑っている。
   「さっき、観光バスで来たお年寄りね、30分足らずで直ぐに帰りましたよ」
   と相変わらず笑っている。
   「今日は、三千院のあと清水と南禅寺と…○…○…○…行って、
    奈良に泊まるそうです」。
   道理で、寂光院へ向かうときすれ違った老人達が走るように歩いていた。
   元気だなあと思っていたが、そういうことだったんだ。

   田圃の中に立てられた大きな鯉のぼりが
   そよ風に吹かれてはいるものの
   僅かにゆれるだけだった。