奥大原・百井の里にて(6月)

   2006年6月20日
   山の木々が見たくなって、急に思いついて
   人がほとんど行かない大原の奥
   百井の里へ、ちょっと行ってみた。
   初めてのことで、まず5キロほどの急坂に驚いてしまった。
   取り立てた風景はないように思えた。


途中、渓流沿いで野草などを撮った。

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山里に入ったが、ありふれた小さな農村風景であった。
田畑にネットやロープが張り巡らしてあるので農家の人に訊くとイノシシではなく
鹿が蓮を食べに来るのだということ…。

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「8月に来て見。きれいやでえ」
笑みを絶やさないそのお百姓さんはさらに「ぜひ見に来て!」と言う。
ちょっとその気にさせられた。
そのとき、ついでに訊いた。
蓮の池(水畑)の隣の水田で鳥が水浴びをしていたのである。
「あ・の・鳥・は、な・ん・で・す・か~ぁ?」
「ああ、か・ら・す・ヤ」
「鴉?」
そう言われれば鴉の死骸が水田に吊してある。
―― ホンモノかぁ!
「いいえ。は・た・け・の・なかで・あ・そ・ん・で・る・やつ!」
「ああ、あれは・か・も・ヤ!」
「鴨!?」
鴨はまもなく水浴びをやめ、畦に上がって身繕いをし始めていた。

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人懐こそうな鴨である。
しばらくして2羽が飛び立った。
後に親子のような鴨がずうっと、
私が帰路に通りかかっても、同じところでなにやらやっていた。

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帰りに撮った青鷺と鴉の死骸である。
昔、見たような光景だった。

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渓流を収めた。

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畑の、後い黄菖蒲の群れが私を見送っていた。

来た道の急坂を安全運転でゆっくり帰った。
照葉が花のようにきらきらと美しかった。
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