「木霊」126―木肌 □ カツラ □ 昨日長男が船出した。 まだ売れないイラストレーターである。 駒場の小さなワン・ルームといえば聞こえがいいが、 しがないアパートの6畳の一間ヒトマだ。 祈りを込めて桂の樹の木肌。 桂は風が吹くとかすかな香りをくれる。 葉は…
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