「京都・大原 初夏の風 3」 三千院(60画像)

「京都・大原 初夏の風 3」 前編三千院

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 一般に「大原寺」と総称されるのは大原の北東部にある勝林院、来迎院、三千院など現在の大原来迎院町に集在する寺でらを指す。
 是非「音無の瀧」をご覧になり、来迎院の閑寂に触れてから三千院へ行かれるといい。


        画像が小さいのと少し荒くなっているのをお許し下さい


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 三千院は皇族が出家した僧院ということで他の大原寺とは少し雰囲気が異なる。どことなく華やいでいる。
 天台宗の修行僧らが比叡山の俗化を厭い、抵抗してこの一帯で修行三昧を求めた。それを管理統括するために選ばれたのが三千院だった。雰囲気の違いはこの時から始まった。それが今も影を落としている。


            懐かしい風景があるかも知れない。
            ゆっくりご覧いただければ幸いです。


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 山門の表とその裏の風景。日曜とあってかなりの観光客だった。
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 表示の通り。簡素ではあるがどことなく優雅な風情がある。
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 「客殿」の光景。御所車、掛け軸、陶器、絵巻など重文あるいはそれクラスの新旧併せて秀れたものが間近で見られる。「聚碧園」に面しているので、ゆっくりできるはず。
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 「聚碧園」と右下は「清浄水」つまり浄めの水。
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 すみません…私の好み。廊下の板の美。右は「客殿」に上がる階段。一番上に僅かに見えるのは簀の子。美しい木目。優しい肌合い。
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 「宸殿」は撮影禁止。控えの間にある王羲之が大書した「鷲」の拓本(掛け軸)はいつ見ても最高、絶品。
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 「往生極楽院」は質素端麗。もともと三千院とは別物。
 修行の場である。
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 「往生極楽院」を取り囲むようにしてある「有清園」の光景。
 朱色の門は「朱雀門」。その上の門は「勅使門」のはず。出口で寺の方に訊ねたがご存じなかった。私も40年前の聞きかじりなので自信はない。その勅使門が今はコースの出口。
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 「有清園」の苔。緑蔭の景。
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 童ワラベ地蔵。人気急上昇中。
 家内が、いや、嫁さんが「これ、どこ?」と訊くので「三千院」と応えると「うソ!」と言う。それもそのはず、結婚前デートで来たとき、これはなかった。新商法。もちろん紫陽花園もなかった。観光客のために作られた新名物。以前は、「往生極楽院」をグルッと回るとそれでおしまいだった。規模としては寂光院とほぼ同じくらいだったものだが…。