2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

畦道を往けば…

春の終わりのうららかな日和の日、近所の 田植えがすんだ田のあぜ道を歩いた。 草いきれ、土いきれ、水いきれ――そんな言葉はなかつたも知れない。 懐かしいような空気を堪能した。 そしてふと足りないものを思い出した。 ――雲雀はどこへ行ったんやろ。(関西…

おい こそばいよぉ

(「木霊」29)(裏山にて 若い木 若いツタ) 「おい こそばいよぉ」 「しっかり捉まりなよ」 「もっと。遠慮はいらねぇ。風に吹き飛ばされるぞぉ」 「だからァ…やえぇんだよ、おまえの捉まり方」 「…若けぇなあ」 「まあ、しっかりいこうぜェ」

苦渋を舐めてきたぜ

「木霊」28 ― 木肌 2 「苦渋を舐めてきたぜ。」 「なぁに、俺んじゃねぇ。おめえさんの分をよ。」 「へぇ! ていしたこたぁねえや。毎度のことさ。」 「はやく、あっちへ行ってくんな。邪魔だからよォ。あばよ。」

アリシヒノウタ はなにら

□ 出番を失ってしまった花たち ― アリシヒノウタ ― はなにら。 「はなにら」はこの数年でいろんなところで見られるようになった。よくは知らないがヒット商品なんだろう。僕が見たのは、天理大学の乗馬部厩舎西隣の道路脇、畑の端が土手のようになっていたところ。…

大きな 腕 「木霊 27」

石山寺に住まう木の巨大なこの枝は柵に遮られて撮りにくかった。撮りきりたかったが柵の先は崖状態。諦めざるを得なかった。いつか、再挑戦。

風が友だち ― 藤

暦は旧暦の方がなにかと皮膚感覚に合っている。 松尾芭蕉が「奥の細道」に「矢立の初めとして」詠んだ 行く春や鳥啼き魚の目は泪 の句は、旧暦:3月27日(新暦:5月16日)である。 初夏にはまだ少し間がある。 藤を撮った。名所の藤ではない。町内に鼠の額ほ…

大地から…

「木霊」 26 力を込めて なにかを 言っている

木霊 25

石山寺にて

背くらべ

5月5日ではないが…6日だった。裏山へぶらり。あちこちに新しい羊歯(しだ)がにょきょき。ほそい茎に頭をもたげて、背くらべをしていた。《ニコッ》、と私。 少なくなったけれど、それでも羊歯はまだ強い方だ。 近くに、後い幼児も顔をのぞかせていた。 …

木霊 24

石山寺 明王院前 明王院では5月31日まで ~紫式部・石山寺来山1000年記念~「紫式部と源氏物語展」 をやっている。 主催者は西陣美術織館。紫式部や「源氏物語」を織に仕立てた逸品や帯、和服、可愛いカード・色紙様のものまで立ち寄って損はない、小…

チューリップ

クルシアナ クリサンタ ユリ科 インド西北部原産 (京都府立植物園)

木霊 13

カタクリをとりまくクヌギ林にて

木霊 12

散歩の途中何度も撮って失敗しつづけた平凡な木。 いつ成功するのかわからない。とりあえずの到達点。