ニワトコ・接骨木

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   ■ ニワトコ・接骨木 庭常とも                         京都府立植物園 2007,03,22
 



       「ニワトコ」という言葉に触れると
       宮沢賢治を思い出してしまった。
       たしか…「高原淑女」

       久しぶりに調べ直した。



         高原淑女


         日ざしがほのかに降ってくれば
         またうらぶれの風も吹く
         にはとこやぶのうしろから
         二人のおんながのぼって来る
         けらを着
         粗い縄をまとひ
         わすれぐさの花のようにわらいながら
         ゆっくりふたりがすすんでくる

         その蓋のついた小さな手桶は
         今日ははたへのみ水を入れて来たのだ
         今日でない日は
         青いつるつるの蓴菜(じゅんさい)を入れ
         欠けた朱塗りの椀をうかべて
         朝の爽やかなうちに町に売りにも来たりする
         鍬を二挺ただしくけらにしばりつけているので
         高原の淑女よ
         あなたがたはウクライナ
         舞手のように見える
         風よたのしいおまへのことばを
         もっとはっきり
         この人たちにきこえるように云ってくれ





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       花と葉の付き方が変なのに気づいた。



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       まるで萼の中から葉と花が出ているみたいだ。



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       もう一つ。
       ほかの枝先が変……。
       過年の古い枝だろう。
       その先に、いずれも豆のようなものがついている。
       ――なんやぁ?! これは…
       初めて見つめたニワトコだった。
       ――変な木やなあ



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       それにしてもたくさんの小花をつけている。



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       どれぐらいあるのか……
       数えて見る気になって数え始めた。



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       花に笑われているみたいなので
       やめた。



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   ニワトコ スイカズラ科ニワトコ属)
   学名 Sambucus racemosa subsp. sieboldiana
   日本と朝鮮半島に分布する落葉低木。日当たりのよくて湿気がある山野に自生する。
   若葉は山菜として食用にすることもある。弱い下剤としての効果もある。
   夏から秋につける赤い実は果実酒にしたりする。
   花期は春。




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